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名古屋SRTの実証実験開始

最終更新: 10月7日

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名古屋市は、10月中に路面公共交通システムSRTの実証実験を行うことを発表しました。

2027年のリニア開通を見据えて計画されているSRT。今回は名古屋SRTについて記事にしました。


名古屋市「新たな路面公共交通システムの実現を目指して(SRT構想)」について

より



目次
1.名古屋SRT構想について
2.SRTの開通で何が変わる?
3.他都市の事例から学べること
4.今後のSRT計画に期待

1.名古屋SRT構想について

名古屋SRTは、名古屋の都心部の回遊性向上や賑わいの拡大を目的として導入が検討されている路面公共交通システムです。

2011年に「なごや新交通戦略推進プラン」が提唱され、BRTやLRTの導入が検討されてきました。

そして、2017年にBRTやLRTの良さを併せ持った、今までにない新交通システムとして提示されたのが、スマート(Smart)路面(Roadway)移動手段(Transit)の頭文字を取った「SRT」です。

リニア中央新幹線の開業などにより、名古屋・大阪・東京の3大都市間で、都市間競争が激しさを増す中、東京・大阪の中間に位置する名駅周辺は、2時間圏域人口は6000万人となり(※リニア開業時)日本一の人口集積地として注目を集めているのです。


そこで、名古屋の魅力向上と、回遊性向上を目指し、名駅周辺に集まった「モノ・ヒト・カネ」を名古屋全域・更には東海地方全域に波及させていくために計画されたのがSRTなのです。


2.SRTの開通で何が変わる?

SRTの開業により、名古屋の街並みはどのように変わるのでしょうか。


1.名駅一極集中ではなく、名駅から都心全域に人の流れを変える。


近年の名古屋で問題視されているのが「名駅一極集中」です。名駅周辺では近年、JRゲートタワー・JPタワー・第名古屋ビルジングなど、多くの高層ビルが建設され、名古屋一の商業・オフィスの集積地となっています。リニアの開通によりその傾向は更に強まることが予想されています。

名古屋、更に言えば東海地方全体の交通網は、基本的には名古屋駅に起点を置いている路線が多いのです。名古屋の最大の繁華街として知られる「栄」には地下鉄と名鉄瀬戸線しか、通っておらず、東京や大阪に比べ、名駅周辺の一極集中が激しくなる原因となっています。SRTなど新たな交通網が開通することで、こうした流れを変え、名駅に集まった賑わいを、栄・名城・大須・金山方面など、都心の様々な地域に波及していく効果が期待できます。



名古屋市「新たな路面公共交通システムの実現を目指して(SRT構想)」について

より


2.歩行者主体のまちなみ形成


名古屋の道路は車線幅が広い事で有名ですが、その広い道路がかえって名古屋の街を分断してしまい、名古屋が「車社会」と言われる所以にもなっています。SRTの登場は、そうした名古屋の流れを大きく転換する契機になるでしょう。SRT計画のイメージ図によると、名古屋の広い道幅を利用して、専用レーンを設け、SRTを走らせていることがわかります。

SRTの開業は、広い車道・歩道空間を活用した、名古屋ならではの取り組みとして、先進的な賑わいある道路空間の実現にも一役買いそうです。


3.他都市の事例から学べること

BRTやLRTの計画は、これまで全国多くの都市で提案されてきましたが、「税金の無駄遣い」という批判が続出し、計画が白紙になったり、予算規模の縮小などにより、本来の役割を果たせなくなってしまった計画などがありました。


例えば新潟では、新潟BRT萬代橋ラインを新たに新設し、バス路線の再編を行おうとしましたが、しかし多くの市民の反発にあい、規模が縮小されてしまったという事例があります。


名古屋SRTは、計画書によると専用レーンの設置、地下鉄などと連携した運用をすることが盛り込まれています。本格的な運用ができることを期待したいです。



4.今後のSRT計画に期待

LRTでもBRTでもないSRT。燃料電池車・将来的な自動運転の導入など、これまでにない先進的な取り組みで、名古屋の新たなシンボルとなることでしょう。


LRT・BRTなどの次世代交通は、地方都市では徐々に導入が進んでいますが、オリンピックの選手村を結ぶことを目的に作られた東京BRTなどを除けば、名古屋のような大都市の都心で導入された事例はありません。


名古屋には日本で唯一の中央走行方式(路面電車と同じように中央分離帯側に停留所を設ける走行システム)で事実上のBRTである「基幹バス」や、日本唯一のガイドウェイバスであるゆとりーとラインなどが走っています。


特に基幹バスに関しては、1970年代から検討が進んでおり、世界初のBRTシステムと言っても過言ではありません。


BRTやLRTを導入する際に最大のネックとなるのが、他の交通の障害になるという点です。

しかし、名古屋では、そうした点では導入に対しての抵抗は少ないと思います。


名古屋市は、SRTを2027年のリニア中央新幹線開通を見据えて導入する、としています。試験走行や、今後の計画の展開に注目していきたいです。


名古屋基幹バス ウィキペディア名古屋基幹バスより


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