名古屋市は栄地区活性化に向けて「久屋大通のあり方(案)」を発表した。名古屋の街は1612年に現在の愛知県清洲市から移転したことにより誕生した街だ。明治維新後は全国6大都市の1つとして発展していたが、1923年(大正12年)の関東大震災により東京から多くの人が移住したことや、近代化に伴う重工業の発展により人口が爆発的に増加し、大正14年には人口が京都を上回り、現在では日本三大都市圏の1つになっている。そんな名古屋の街はリニアの開通により大きく変わろうとしている。名古屋駅周辺は超高層ビル群の建設ラッシュが後を絶たない。しかし名古屋駅に全てが一極集中することにより『栄』を始めとする繁華街が衰退してしまい、魅力が更に失われてしまうのではないかと懸念されている。そんな中『栄』の街に南北に伸びている久屋大通公園の再整備を始めとした、栄地区まちづくりプロジェクトが名古屋市主導で行われている。
市が主導していくことは重要なことだが、それだけでは名古屋の魅力は失われる一方だ。『市』の取り組みを名古屋市民や名古屋市民以外の人々が後押しし、議論すること、官民、市民が1つになって名古屋の活性化に向けて動き出すことがこれからの名古屋に必要なことだと思う。
名古屋駅は『最先端』を活かし、栄は『文化』を活かす。このように2つの都市が共に競合し合うことが今後の名古屋にとって重要になってくると思う。
名古屋市が発表した「久屋大通のあり方(案)」
http://www.city.nagoya.jp/jutakutoshi/cmsfiles/contents/0000093/93387/1.2.3.pdf