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  • 執筆者の写真nagoya2000

【名古屋のこれからを考える】中途半端な街「名古屋」を改革する名古屋のBRT計画

更新日:2020年6月27日


受験勉強等で忙しく久しぶりの投稿となってしまいました。これからは少し時間に余裕ができたので投稿の頻度を上げていきたいと思います。

名古屋は中途半端でパッとしないまちだとよく言われている。

僕は東京出身だが名古屋の街が好きだというと名古屋の人もそれ以外の地方の人にも『なんで名古屋なの?』と驚かれることがよくある。

しかし名古屋はなぜパッとしないと言われるのか?それとも本当にパッとしない都市なのか?どうすればまとまりのある都市になるのかなどを他都市と比較しながら分析していく。

以前福岡出身の友人と名古屋について話した時、まちの大きさが中途半端でまちをまわりにくいと言っていた。最初は正直友人が何を言っているか分からなかったが、名古屋のことを知るうちに段々とその友人の言っていたことが分かってきたような気がした。人間は買い物などをするために都市に出かけた時、早くかつ効率良く移動をしたいと思う。その時大切なのは移動のし易さと街のまとまりだ。まとまりがあるかないかで街の印象は大きく変わる。その観点から今回は名古屋の公共交通機関について考えて行こうと思う。

なぜ名古屋はまとまりのない都市といわれるのだろうか?

まとまりがある都市とは都心と郊外の境がはっきり分かる都市だと思う。その境は川であったり鉄道であったり路面電車であったり、時には山であったりもする。全国に目を向けると東京は山手線、大阪では大阪環状線、神戸は『山』がその役割をしている。しかし名古屋にそのような区切りはあるだろうか?地下鉄名城線は確かに環状鉄道ではあるが、地下鉄であり、しかも都心の主要繁華街同士を結んではいない。中央線もその役割を果たしているいうには思えない。

名古屋には都心と郊外を区別する境界線がない。これが名古屋があいまいではっきりしない都市といわれている理由の一つではないかと思う。

ではどうしたら名古屋がまとまりのある都市になれるのだろうか?今更地上に環状線を建設することなど不可能だろう。そこで以前も紹介したがBRT(バス高速輸送システム)及びLRT(次世代型路面電車システム)が最も有効であると思う。BRTは鉄道に比べ安価で名古屋の都心を環状に結ぶことにより都市を囲うことも可能だ。

2017年1月に名古屋市に名古屋市が発表した『新たな路面公共交通システムの導入に係る基本的な考え方(案)』

によると都心の回遊性の向上と名古屋の主要繁華街を結ぶためのBRTの計画がされている。

しかしBRTの計画を実現させるのははそう簡単なものでは無いと思う。他都市でも過去に計画が浮上しているが白紙、事実上の失敗に終わってる。

過去にも本格的なBRTを導入しようとして事実上失敗している都市がある。それが新潟のBRT計画だ。 新潟BRT計画は新潟駅と万代橋、古町などの繁華街を結び、車社会化による中心市街地の衰退に歯止めをかけ、中心市街地の活性化を促す目的で計画され、当初は専用レーンや連接バスの導入が計画された。しかし市民からは「税金の無駄遣い」との反対意見が続出し、結局計画は縮小、バス専用レーンはなくなり、連節バスも導入台数が減らされた。

新潟市のHP市民の意見も「市長への手紙」には

 

篠田市長、あなたは失敗したと思いませんか。

私は新潟市内在住ではありませんが、仕事で市内にはよく行きますが、あれがあるとないとの差が未だに理解できない。

なぜBRTを導入したのですか。

私が株式会社新潟市の社長なら退陣要求を突き付けられる事態に陥ることでしょう。

走り出したものはもう止められないといった慣習は、あなたの代でやめるべきでは・・・。

 

との厳しい意見も寄せられている。

多くの市民がこの計画に反対した背景には、市民にとってのメリットが感じられない(従来のバス路線で問題ない)、従来より新潟駅へのアクセスが悪くなる(わざわざBRTに乗り換えないといけなくなる)などの理由が挙げられる。

多くの郊外からのバス路線が中心市街地に乗り入れる光景は全国の地方都市で見られるが、渋滞の悪化、中心市街地の衰退、大気汚染など様々な問題を引き起こす。

BRTやLRT(次世代型路面電車システム)はそれらの問題を解決するのに最も有効な解決策である。しかし公共交通機関とは市民の足そのものだ。市民の声を無視し計画を進めてしまえば問題を解決するどころか、本当に税金の無駄遣いで終わってしまう。

Wikipedia萬代橋ラインより

このような計画はどうしても「観光客」を第一に意識してしまうがそれではダメだと思う。繁華街と繁華街を繋ぎ、名古屋都心部の輪郭を作るためには「市民」中心の計画にしていかなければいけない。

まちづくりをする上で大切なのは市民と民間、行政が1つになること。名古屋は今、市民と民間、行政が1つになり先進都市のモデルとなるような都市になれると確信している。

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